こんにちは、管理栄養士の廣野沙織(ひろのさおり)です。
水餃子やワンタンなど、水で茹でて引き上げるとくっついてしまうことありませんか?くっついたのを剥がそうとして、皮が破けてぐちゃぐちゃに…なんていうことも。
今回は、水餃子やワンタンがくっつく理由と、それを防ぐコツをお伝えします。
最後には、スープに入れることの多いワンタンをおかず風にアレンジした料理レシピをご紹介したいと思います!
皮がくっつく原因と解決方法
皮の特徴
餃子の皮は丸くて比較的厚め、それに比べてワンタンの皮は四角くて薄いのが特徴。
餃子やワンタンの皮は、主に小麦粉から作られています。小麦粉の主成分はデンプンです。
デンプンが糊化してくっつく
デンプンに水を加えて加熱すると粘りが出て、糊(のり)のような状態になります。このことを、その名の通り「糊化(こか)」といいます。
餃子やワンタンを茹でて、引きあげた直後はくっついていないのに、時間が経つとくっついてしまいます。これは、皮表面をコーティングしていた水が蒸発すると、糊状になった皮表面のデンプン同士がくっついて、固まってしまうからです。
皮がくっつくのを防ぐコツ
調味液や油成分で皮表面をコーティングすると、デンプン同士がくっつくのを妨ぐことができます。
ひと手間かかりますが、茹で上がったらすぐにこの操作を行うようにしましょう!
ただしその後さらに時間が経つと、調味液などの水分を皮が吸ってブヨブヨになってしまうので注意してください。
レシピ
おかずワンタン
【材料(30個分)】
- 豚挽肉 200g
- ワンタンの皮 1パック(30枚)
- 醤油 小さじ2
- 万能ねぎ 少々
<かけダレ>
- ごま油 小さじ2
- 酢 大さじ2
- 醤油 大さじ1.5
- 砂糖 小さじ2
【作り方】
- タレの材料は全て混ぜ合わせておく。
- 万能ねぎは小口切りにする。
- ボウルに豚挽肉、塩、醤油を入れて、粘り気が出るまでよく混ぜる。
- ワンタンの皮の中央に2のタネを小さじ1程度の量を乗せる。
- 皮の縁に指で水を付け、頂点を少しずらして三角形に折る。手前側にひだができるように皮をよせる。
- たっぷりの水を鍋で沸かし、半量ずつワンタンを茹でる。3分程度茹でたらそっと取り出し、皿に盛る。すぐにタレをまわしかけ、軽く和える。
- 仕上げに万能ねぎを散らす。
5の状態で冷凍しておけば、後日茹でるだけですぐに食べられるのでオススメです。
冷凍した際も、このレシピのようにおかずとしても全く問題ありませんが、食材がない際のスープのメイン具材としても重宝しますよ!
ぜひお試しください♪